「2世問題はいろいろ難しい」
「で、それがなにか?」
「宮川彬良さんをヤマトで使う場合、実は微妙に違う複数の視線があって交錯しかねない」
「複数の視線とは?」
- 死んでしまった宮川泰の代用品
- 宮川泰音楽の最大の理解者
- 宮川泰の息子 (音楽的な問題ではなく血縁の問題)
- 優秀な作曲家として
「いくつかの要素は複合しうる」
「それで?」
「おいらは【理解者】【息子】【優秀】の3要素を複合して認識しているが人によってはいろいろだ。しかし、それらは微妙に別の問題だ」
「というと?」
「交響組曲宇宙戦艦ヤマトを世界1完全に演奏できるのは宮川彬良さんだろう。しかし、そのことと、自分自身が優秀であることは全く別の問題だ。宮川泰抜きに作られた自分自身の音楽も優秀だ」
「つまりなんだい?」
「ヤマトのリメイクでブリッジとして昔ながらの音楽が入っても良いが、それはそれとして半分ぐらいは宮川彬良オリジナルの音楽があっても良かったのではないか」
「むしろ、その方が君は面白かったわけだね」
「そう。コスモタイバーにワンダバを入れるとかそんなアレンジの問題ではなくてね。新規のメロディーを聴きたかった」
「じゃあ、もしもまた出番があれば……」
「ああ。半分ぐらいは宮川彬良オリジナルでやって欲しい。欲望という名の電車とか、コンサートで宮川彬良オリジナルの世界も聞いているから不可能ではなかろう」